前回の野球選手の脳のマッピングは野茂英雄投手でした。

2001年ボストンレッドソックスにいた時、ノーヒットノーランを達成しました。

その時の投球動作中の脳です。

対戦相手は強打者揃いでしたが、野茂投手が投球動作を開始した途端に脳に変化を起こさせて、それがボールに伝わり、ボールを打者が打とうとすると更に脳に強い変化を起こさせます。

たとえボールの真芯にバットが当たっても、打者の脳の中で運動野が働きの極端な低下を起こし、思うように力が入らない状態を作るのです。

そのことを打者も野茂投手も周りで見ている人達も気づかないのです。

野茂投手は薄々気づいていたのかも知れませんが、まさか相手の大脳と小脳でそういう変化を起こさせていたとは思いもしなかったと思います。

それが証拠に、肘を壊してしまったからです。

そんな肘を壊すような力を入れなくても、相手は打てないんだ!それだけ野茂投手のボールは相手の気を抜くような凄いボールを投げていたんだよ、と。

それに気づいていたら、今も大リーグで現役で活躍していたと思います。

投球動作に秘密があるのです。

日本人の大リーグ選手の中では、今までで一二を争う凄い投手です。

余談ですが、元は優秀なホームランバッターで、今は時々ホームランを打つ打者には絶対に真っ直ぐのボールを投げてはいけません❗️

あちこちガタが来ている現役でも、真っ直ぐの球は、速くても、遅くても打つ才能はまだ残っているのです。しかし、曲がる球、落ちる球は視覚中枢に問題を起こしているので、打てなくなっています。

もっとそういう人たちの最近の試合のビデオを捕手と投手が一緒になって研究し、繰り返し見て、どこに球が来ると打てないか研究することです。

脳の働きが野茂投手みたいな状態の投手でも、そういう研究をすれば、ほとんど打たれなくなります。

それは日本では通用します。大リーグでは、通用しない場合もあるかもしれませんが、それでも、投手の成績はあがります。勝利投手になれる確率が上がるということです。